朝6時に寝て、昼過ぎに起きる。戻したいのに、夜になると目がさえる。
昼夜逆転を「一日で治す方法」を探している人が多いのですが、一日では戻りません。
そして、いちばん多い失敗が「今夜は早く寝よう」とすることです。
眠くないのに布団に入っても、眠れずに時間が過ぎるだけです。
動かすのは、寝る時刻ではありません。起きる時刻です。この記事は、その順番を書きます。
この記事は、生活のリズムが後ろにずれた状態を戻す方法をまとめたものです。病気の診断をするものではありません。
次のどれかがあるなら、生活の工夫の前に受診してください。眠れない状態が何週間も続いている/気分の落ち込みが強く、何もする気が起きない/朝どうしても起き上がれず、学校や仕事に行けない状態が続いている/立ち上がると強いめまいがする。
心療内科・精神科、または内科です。とくに、10代で「朝起きられない」が続く場合は、起立性調節障害など、治療の対象になるものがあります。「怠けている」で片づけないでください。
昼夜逆転が戻らないのはなぜ?ずれが固定される4つの理由
理由① 体の時計は、寝る時刻ではなく「光」で合っている
人の体内時計をリセットするのは、朝の光です。
昼過ぎに起きて、カーテンを開けないまま過ごすと、体は「まだ夜が続いている」と判断します。
だから、寝る時刻を早めようとしても、体のほうが動きません。
理由② 眠れないのに布団に入るので、寝床が「眠れない場所」になる
眠くないのに横になって、スマホを見て、また起きる。
これを繰り返すと、体は「布団=起きている場所」として覚えます。
そうなると、眠いのに布団に入った瞬間に目がさえる、という状態になります。
理由③ 夜が、いちばん静かで自由な時間になっている
誰にも邪魔されない。連絡も来ない。やりたいことができる。
夜更かしが気持ちいい理由がある人ほど、戻すのは難しくなります。
この場合、「早く寝る」だけを目標にしても続きません。
その時間を昼にどう作るかまで決めないと、夜にまた戻ります。
理由④ 一気に戻そうとして、失敗して、あきらめる
「今日は徹夜して、夜に寝る」という方法です。
一度は戻せますが、その日の睡眠不足が翌日以降に残り、昼寝で崩れて、また元に戻ります。
そして「やっぱり自分には無理だ」という経験だけが積み上がります。
ここまでを1行にすると、こうです。
ずれているのは睡眠ではなく、体内時計。そして体内時計を動かすのは、寝る時刻ではなく「朝の光」と「起きる時刻」です。
昼夜逆転を戻す手順|起きる時刻から動かす
→ 表は横にスクロールできます
| 順番 | やること | なぜ |
|---|---|---|
| ① | 起きる時刻を、毎日30分ずつ早める | 一気に動かすと戻る。1〜2週間かけて動かす |
| ② | 起きたら、すぐカーテンを開けて光を浴びる | 体内時計をリセットするのは光。ここが本体 |
| ③ | 起きたら15分以内に、何か食べる | 食事も体内時計を動かす合図になる |
| ④ | 昼寝をするなら20分まで、午後3時まで | それより長い・遅いと、夜の眠りを奪う |
| ⑤ | 夜は、部屋の明かりを暗くする | 夜に明るい光を浴びると、体は昼だと判断する |
| ⑥ | 眠くないなら、布団に入らない | 寝床を「眠れない場所」にしないため |
順番を間違えないでください。
①と②が本体で、ほかは補助です。「早く寝る」は、この6つのどこにも入っていません。
起きる時刻が早くなれば、夜の眠気は勝手についてきます。逆の順番はうまくいきません。
昼夜逆転を戻すときにやってはいけないこと
- 徹夜して一気に戻す:一度は戻りますが、翌日以降の眠気で崩れます
- 「今日は早く寝よう」と眠くないのに横になる:寝床が眠れない場所になります
- 起きた時刻を、その日ごとに変える:いちばん動かしてはいけないのが起きる時刻です
- 夕方以降にコーヒーやエナジードリンクを飲む:カフェインは思っているより長く残ります
- 寝る前に、明るい画面を近くで見る:体は夜だと判断できなくなります
- 市販の睡眠改善薬で無理に寝る:あれは一時的な不眠のためのもので、リズムを戻す薬ではありません
とくに1つ目です。「一日で治す方法」を探してたどり着くのが徹夜ですが、
これが、いちばん多く失敗している方法です。
戻すのを助ける道具|光と時刻を固定するための2つ
この悩みに、たくさんの道具は要りません。「夜を暗く」と「起きる時刻を固定」の2つだけです。
夜を暗くするなら|遮光カーテン
カーテン 完全遮光 遮光 100% 1級 アイボリー
光をほとんど通さない、厚手のカーテンです。
- 戻す途中は、まだ眠りが浅い時期です。朝の光で中途半端に起きるのを防げます
- 外の街灯や、向かいの家の明かりが入る部屋では、これがないと夜が暗くなりません
- ただし、戻ったあとは逆に「開けて寝る」ほうが起きやすくなります
| 価格 | 約3,696円 |
|---|---|
| 何をするか | 夜を暗くする |
| 向いている人 | 外の光が寝室に入る人 |
| 楽天レビュー | ★4.54(6,144件) |
- 目覚まし時計は寝室からスマホを出すために要る
起きたあとの光まで含めた戻し方はこちら
- 完全遮光カーテンなのに明るい理由|等級より先に測るところ
朝の光を入れるかどうかで使い分けます。選び方はこちら
遮光カーテンには、使い方の落とし穴があります。
光を完全に遮ると、朝が来たことが体に伝わりません。昼夜逆転を戻したい人にとって、これは逆効果になり得ます。
使い分けてください。戻す途中で「夜がまだ明るくて眠れない」なら閉める。戻ってきたら、少し開けて寝て、朝の光を入れる。タイマーで開くカーテンレールもありますが、手で10cm開けておくだけでも変わります。
起きる時刻を固定するなら|目覚まし時計
目覚まし時計 めざまし時計 デジタル時計 デジタル 置き時計 置時計
数字が大きく表示される、置き型のデジタル時計です。
- スマホを目覚ましにしているかぎり、起きた瞬間に画面を見ることになります
- 別に1つあると、スマホを寝室の外で充電できます
- 暗い部屋でまぶしすぎないか、明るさを調整できるかを確認してください
| 価格 | 約1,280円 |
|---|---|
| 何をするか | 起きる時刻を固定する |
| 向いている人 | スマホを目覚ましにしている人 |
| 楽天レビュー | ★4.17(197件) |
2つを比較|役割の早見表
→ 表は横にスクロールできます
| 道具 | 価格 | 何をするか | 使う時期 |
|---|---|---|---|
| 遮光カーテン | 約3,696円 | 夜を暗くする | 戻す途中だけ。戻ったら開ける |
| 目覚まし時計 | 約1,280円 | 起きる時刻を固定する | ずっと |
| カーテンを10cm開けて寝る | 0円 | 朝の光を入れる | 戻ってきてから |
昼夜逆転を戻す道具の口コミ
使っている人の声を調べました(楽天のレビュー 計6,341件を確認)。
満足している点
- 遮光カーテン=「明るい色なのに、しっかり遮光してくれる」という声
- 遮光カーテン=「サンプルをもらって、夜の色味を確かめてから決めた」という買い方
- 目覚まし時計=「数字が大きく表示されるので見やすい」という声
- 目覚まし時計=「文字が大きいのが生きて、時計を見るのが楽しい」という声
気になるという声
- 目覚まし時計=「暗い部屋では明るすぎたので、自分でカラーシートを貼った」という声
- 目覚まし時計=「電池だけだと画面が消える。USBにつながないと表示が出ない」という指摘
- 遮光カーテン=「レール幅+15cmだと、少しもたつく」という声
- 遮光カーテン=色の見え方がレビューごとに違います
ここから言えること
目覚まし時計のレビューで「暗い部屋では明るすぎた」という声が出ているのは、この記事では重要な情報です。寝室に置く時計が明るいと、夜のあいだ光を浴び続けることになります。明るさを段階で変えられるものを選んでください。
そして、遮光カーテンは「買ったら閉めっぱなし」にしないことです。戻す途中は閉める、戻ってきたら開けて寝る。同じ道具でも、時期によって使い方が逆になります。
昼夜逆転について、よくある質問
一日で治す方法はありますか?
ありません。徹夜して一気に戻す方法はよく紹介されますが、その日の睡眠不足が翌日以降に残り、昼寝で崩れて、また元に戻ります。1〜2週間かけて、起きる時刻を毎日30分ずつ早めるほうが、結果的に早いです。
早く寝ようとしても眠れません
順番が逆です。寝る時刻ではなく、起きる時刻から動かしてください。起きる時刻が早くなれば、夜の眠気は勝手についてきます。そして眠くないのに布団に入るのは避けてください。寝床が「眠れない場所」になります。
起きてすぐ光を浴びるのが難しいです
カーテンを開けて、窓のそばで朝食をとるだけでも足ります。外に出る必要はありません。曇りの日でも、屋内の照明よりはるかに明るいので、窓のそばに5分いるところから始めてください。
昼寝をしてもいいですか?
20分まで、午後3時までなら大丈夫です。それより長い昼寝や、夕方の仮眠は、その日の夜の眠りを奪います。戻している途中は、昼間に強い眠気が来ますが、そこで長く寝てしまうと、その日の夜にまた戻ります。
戻したいのに、どうしても起き上がれません
その状態が続いているなら、生活の工夫の話ではないかもしれません。気分の落ち込みが強い、何もする気が起きない、学校や仕事に行けない状態が続いている。この場合は心療内科・精神科へ。10代で「朝どうしても起きられない」が続く場合は、起立性調節障害など、治療の対象になるものがあります。意志の問題として抱え込まないでください。
まとめ|動かすのは寝る時刻ではなく起きる時刻
- 体内時計を動かすのは、寝る時刻ではなく「朝の光」
- 起きる時刻を、毎日30分ずつ早める。一気に動かすと戻ります
- 起きたらカーテンを開けて、15分以内に何か食べる
- 昼寝は20分まで、午後3時まで
- 眠くないなら布団に入らない。寝床を「眠れない場所」にしない
- 徹夜で一気に戻すのが、いちばん多く失敗している方法
明日、いつもより30分だけ早く起きて、カーテンを開けてみてください。
眠りについて、ほかに気になっていること
リズムが戻っても眠れないなら、原因は別にあります。
- 朝起きられない|スヌーズ連打の人に足りない4つの仕組み
朝起きられない場合はこちらです - 寝つきが悪い|眠気は体の内側の温度が下がるときに来る
寝つきが悪い場合はこちらです - 休日に寝すぎて月曜がつらい|寝だめは体には時差として働く
休日に寝すぎて月曜がつらい場合はこちらです - 寝る前にスマホをやめられない|時間ではなく置き場所を決める
寝る前のスマホがやめられない場合はこちらです - 昼間に眠くなる|十分寝ているのに眠いなら眠気だけの問題ではない
昼間に眠くなる場合はこちらです - 夜勤明けに昼眠れない|体力ではなく、光と音の問題
夜勤で寝る時間帯が固定できない場合はこちらです
