会計のときに、財布を出すかどうか迷う。毎回おごっていて、正直きつい。相手に切り出せない。

デート代でもめる原因は、金額ではありません。決め方が決まっていないからです。

そして、いちばん気まずいのは会計の瞬間です。
その場で判断しようとするから、毎回気を使うことになります。

この記事は、金額の相場ではなく「決め方の決め方」を書きます。商品は紹介しません。

この記事に「いくらが普通か」という金額は書きません。

収入、年齢、住んでいる地域、会う頻度、どちらが遠くから来ているか。これで、ちょうどよい形はまったく変わるからです。

一般論の相場を真に受けると、自分たちには合わない基準で無理をすることになります。決めるのは、この2人の形です。

デート代で気まずくなるのはなぜ?考えられる4つの理由

理由① その場で判断しようとしている

会計のときに、財布を出すか、いくら出すか、を毎回考えている状態です。

会計の数十秒で決めようとすると、必ず気を使います。
そして、その気まずさは相手にも伝わります。

先に決めておけば、会計は作業になります。

理由② 片方だけが「無理をしている」ことに気づかれていない

おごる側は「言うのが格好悪い」と思って言えない。

出してもらう側は「甘えていいのか」と思いながら、聞けない。

どちらも相手を気づかっているのに、結果として溜まっていきます。

理由③ 店の値段を、相手に合わせずに決めている

いい店に連れて行きたい、と思うほど、金額が上がります。

そして、高い店は「次も同じ水準」という基準を作ります。

続けられない水準から始めると、下げたときに冷めたと受け取られます。

理由④ お金の話をすること自体が、失礼だと思っている

これがいちばんの原因かもしれません。

お金の話を避けたまま関係が続くと、同棲や結婚の話が出たときに、初めて食い違いが表に出ます。

早い段階で話せる相手かどうかは、それ自体が大事な情報です。

ここまでを1行にすると、こうです。

気まずいのは金額ではなく、「毎回その場で決めている」ことと「無理をしていることを言えない」ことです。

どちらも、先に決めておけば起きません。

決め方の例|どれを選んでもよく、決まっていることが大事

→ 表は横にスクロールできます

決め方 向いている関係 気をつけること
毎回きっちり半分 収入が近い/対等さを大事にする2人 端数の扱いを決めておくと、会計が早い
誘ったほうが払う 交互に誘い合える関係 誘う回数が片寄ると、負担も片寄る
食事は片方、次の場所はもう片方 金額を意識しすぎたくない2人 ざっくりでよい。合計を合わせようとしない
収入の差に合わせて割合を決める 収入差が大きい2人 決めた側が言い出さないと、成立しない
共通の財布を作る 会う頻度が高い/同棲が近い2人 毎月いくら入れるかを先に決める

どれが正解、というものはありません。

大事なのは「どれにしたか」ではなく、「話し合って決めた」という事実のほうです。

決まっていれば、会計のときに考えなくて済みます。そして、あとで不満がたまったときにも「決め直そう」と言える形になります。

切り出し方|気まずくならない言い方

→ 表は横にスクロールできます

✗ 伝わりにくい ◯ 伝わりやすい なぜ
正直、毎回はきつい これからも続けたいから、無理のない形を決めておきたい 不満ではなく、続けるための提案になっている
お金がない 今月はこのくらいで遊べる店にしたい 状況ではなく、次の行動を言っている
いつも出してもらって申し訳ない 次は私が出すから、行きたい店を選んで 謝るのではなく、返す形にする
(何も言わずに財布を出さない) (会計の前に「今日は半分ずつでいい?」) 会計の前に言うと、その場で決めずに済む
普通はどうなの? 私たちはどうしたい? 一般論ではなく、この2人の話にする

切り出すタイミングは、会計の場ではありません。

会計の直前や直後に言うと、その日のことを責めているように聞こえます。

何もない日に、「これからも続けたいから」と前置きして話してください。不満の話ではなく、続けるための相談になります。

お金でやらないほうがいいこと

  • 無理をして、続けられない水準の店を選ぶ:下げたときに「冷めた」と受け取られます
  • 不満をためて、あとでまとめて言う:量が増えて、相手が受け止められません
  • 相手の収入を推測して、勝手に配分を決める:聞かずに決めると、どちらも気を使います
  • お金を貸す・借りる:関係の性質が変わります。返ってこないと、関係も終わります
  • 相手の支払いを、SNSや友人に話す:本人の耳に入ると、修復が難しくなります
  • 「出してもらって当然」も「出させて申し訳ない」も、口に出さずにため込む

とくに4つ目です。
デート代の分担と、お金の貸し借りは、まったく別のものです。
後者に踏み込むと、恋愛の話ではなくなります。

そして、これははっきり書いておきます。

お金を出させることが目的で近づいてくる人がいます。投資や副業の話をしてくる。事業がうまくいっていないと言って借りようとする。高額な商品やセミナーに誘う。会う前からお金の話が出る。

このどれかがあったら、その場で判断せず、いったん持ち帰ってください。相談先は、消費者ホットライン188(局番なし)、または警察相談専用電話 #9110です。すでに払ってしまっていても、早いほど手が残ります。

デート代について、よくある質問

いくらが普通ですか?

この記事に金額は書きません。収入、年齢、地域、会う頻度で、ちょうどよい形がまったく違うからです。一般論の相場に合わせると、自分たちには合わない基準で無理をすることになります。

決めるのは「いくら」ではなく「どう決めるか」です。

毎回おごっていて、正直きついです

言ってください。ただし、会計の場ではなく、何もない日に。「これからも続けたいから、無理のない形を決めておきたい」という前置きで。不満ではなく、続けるための提案として伝わります。

言わずに続けると、いつか相手ごと嫌になります。そして、そうなってからでは、相手には理由が分かりません。

出してもらってばかりで、申し訳ないです

謝るのではなく、返す形にしてください。「次は私が出すから、行きたい店を選んで」。金額を合わせなくても、「一方的にもらっているだけではない」形になれば、お互いに気が楽になります。食事は相手、次の場所は自分、でもかまいません。

お金の話をすると、嫌われませんか?

言い方によります。責める形なら気まずくなりますし、「続けたいから決めたい」なら、たいてい受け入れられます。

そして、大事なことがあります。お金の話をまったく受け付けない相手なら、それは早いうちに知っておいたほうがいい情報です。同棲や結婚の話が出てから分かるより、はるかに傷が浅く済みます。

相手にお金を貸してと言われました

デート代の分担とは、まったく別の話です。貸した時点で、関係の性質が変わります。返ってこないと、お金も関係も失います。

その場で決めず、必ず持ち帰ってください。そして、投資や副業の話、高額な商品やセミナーの誘いが一緒に出てきた場合は、恋愛ではない可能性があります。

相談先は消費者ホットライン188(局番なし)、または警察相談専用電話 #9110です。

まとめ|金額より先に、決め方を決める

  • 気まずいのは金額ではなく、毎回その場で決めていること
  • 決め方はどれでもよく、「話し合って決めた」という事実が大事
  • 切り出すのは会計の場ではなく、何もない日に「続けたいから」と前置きして
  • 続けられない水準の店から始めない。下げたときに誤解されます
  • 不満はためない。ためると量が増えて、相手が受け止められません
  • デート代の分担と、お金の貸し借りは別のもの

次に会う前に、「どう決めるか」だけ話してみてください。

お金と関係について、ほかに気になっていること

お金の話は、こちらにも書いています。