話しかけても、画面を見たまま。「うん」とは言うけれど、聞いていない。

聞いてもらえないのは、話の中身ではなく、話し始めるタイミングのことがあります。

そして、いちばん多い食い違いがこれです。
こちらは「聞いてほしい」だけなのに、相手は「解決しないといけない」と思っている。

この記事は、その2つを分ける方法を書きます。商品は紹介しません。

聞いてもらえないのはなぜ?考えられる4つの理由

理由① 相手が、別のことをしている最中に話し始めている

画面を見ている、作業をしている、帰ってきた直後。

人は、一度に2つのことを聞けません。
返事はしていても、内容は残っていません。

これは、興味がないのではなく、届いていないだけです。

理由② 「聞いてほしい」のに「解決しよう」とされている

こちらが話したいのは出来事と気持ち。相手が返してくるのは「じゃあこうすれば」。

相手は、役に立とうとしています。ずれているのは意図ではなく形です。

そして、こちらは「分かってもらえない」と感じ、相手は「言ったのに」と感じます。

理由③ 話が長くて、どこが本題か分からない

経緯から順に話すと、相手は「どこで返せばいいのか」が分かりません。

分からないまま聞き続けると、途中で集中が切れます。

理由④ 前に話したときに、責められた記憶がある

話を聞いたら怒られた、という経験があると、人は身構えます。

身構えている相手は、聞くより先に防御します。

「聞いてくれない」ように見えて、実は「怖くて聞けない」ことがあります。

①と③は、こちらのやり方で変えられます。②は、先に一言足すだけで変わります。④は、時間がかかります。

まず試すのは②です。「解決しなくていいから、聞くだけ聞いてほしい」。この一言で、相手の構えが変わります。

話し始める前に、1つだけ足す

いちばん効くのは、話の中身を変えることではありません。
「これから何を求めているか」を先に言うことです。

→ 表は横にスクロールできます

✗ そのまま話す ◯ 先に一言足す 相手に伝わること
今日、こんなことがあって… 解決しなくていいから、聞くだけ聞いてほしいんだけど 助言はいらない、と分かる
どう思う? 意見が聞きたいんだけど、いま10分いい? 意見を求められている、と分かる
ちょっと聞いて 5分だけ話したいことがある 終わりが見えるので、身構えなくて済む
(相手が画面を見ているときに話しかける) (いま大丈夫? あとでもいい) 断る余地があるので、聞く態勢を作れる

1つ目が、この記事でいちばん伝えたいことです。

「解決しなくていいから、聞くだけ聞いてほしい」。

助言を返してくる相手は、冷たいのではなく、役に立とうとしています。求められているのが「聞くこと」だと分からないから、自分にできること(解決)をやっているだけです。

先に言えば、たいていの人はそちらに切り替えます。言わずに「察してほしい」と思うのが、いちばん通じません。

話し方を変える|3つだけ

  • 結論から言う:「◯◯で困ってる」と先に言うと、相手はどこで返せばいいか分かります
  • 時間を先に言う:「5分だけ」と言うと、相手は最後まで聞けます
  • タイミングを聞く:「いま大丈夫?」の一言で、聞く態勢ができます
  • 「いつも」「絶対」を使わない:過去全部の話になって、相手が防御に入ります
  • 1回に1つのことだけ話す:複数まとめると、どれにも答えられません
  • 帰ってきた直後・寝る直前を避ける:いちばん聞けない時間帯です

とくに4つ目です。
「いつも聞いてくれない」と言った瞬間に、話の中身は伝わらなくなります。
相手は、その1回ではなく「いつも」に反論しようとするからです。

それでも変わらないとき

やり方を変えても届かないなら、次を確かめてください。

  • 自分は、相手の話を聞いているか:片方だけが話す形は、続きません
  • 話す内容が、相手への不満ばかりになっていないか:それは会話ではなく指摘です
  • 相手が、疲れ切っていないか:余裕がない人は、誰の話も聞けません
  • 相手にとって、聞くことが怖くなっていないか:過去に責められた記憶があると、身構えます

そして、はっきり言っておきます。
全部やって変わらないなら、それは相性の情報です。
話を聞いてもらえない関係は、時間がたつほど言わなくなり、
最後には話すこと自体をやめてしまいます。

そして、これは「聞いてくれない」とは別のものです。

話そうとすると怒鳴る。話の途中で物を壊す、たたく。無視を何日も続けて、こちらが謝るまでやめない。「お前の話はつまらない」と繰り返し言う。人前でばかにする。

これは会話の問題ではなく、相手をコントロールする行為です。話し方の工夫で直る種類のものではありません。

相談先は、配偶者暴力相談支援センター、またはDV相談プラス 0120-279-889(24時間・365日・無料)です。男性の相談も受け付けています(毎週日曜15〜21時は専用回線)。最寄りの窓口につなぐDV相談ナビ #8008 もあります。

話を聞いてもらえないことについて、よくある質問

何から試せばいいですか?

話し始める前に「解決しなくていいから、聞くだけ聞いてほしい」と足してください。これがいちばん効きます。

助言を返してくる相手は、冷たいのではなく役に立とうとしています。求められているのが「聞くこと」だと分からないから、自分にできることをやっているだけです。

「うん」とは言うのに、聞いていません

相手が別のことをしている最中に、話し始めていませんか。人は一度に2つのことを聞けません。返事はしていても、内容は残っていません。

「いま大丈夫? あとでもいい」と先に聞いてください。断る余地を渡すと、聞く態勢ができます。帰ってきた直後と、寝る直前は避けてください。

話が長いと言われます

結論から言ってみてください。「◯◯で困ってる」と先に言うと、相手はどこで返せばいいか分かります。経緯から順に話すと、相手は返す場所が見つからず、途中で集中が切れます。

そして「5分だけ」と時間を先に言うと、最後まで聞いてもらえます。

不満を伝えると、けんかになります

「いつも」「絶対」を使っていないか、確かめてください。この2語が入った瞬間に、話は過去全部の話になります。相手は、その1回ではなく「いつも」のほうに反論しようとします。

「今回の◯◯について話したい」と、範囲を1つに絞ってください。そして、もめた日ではなく、何もない日に話すことです。

全部やっても、変わりません

それは、相性の情報です。話を聞いてもらえない関係は、時間がたつほど言わなくなり、最後には話すこと自体をやめてしまいます。その状態を続けるかどうかは、決めていいです。

ただし、次は「聞いてくれない」とは別のものです。話そうとすると怒鳴る、物を壊す、無視を何日も続けてこちらが謝るまでやめない、人前でばかにする。これは会話の問題ではなく、相手をコントロールする行為です。

DV相談プラス 0120-279-889(24時間・365日・無料)、またはDV相談ナビ #8008 へ。男性の相談も受け付けています。

まとめ|聞かせるより、話す時を変える

  • いちばん効くのは「解決しなくていいから、聞くだけ聞いてほしい」の一言
  • 助言を返す相手は冷たいのではなく、役に立とうとしています
  • 「いま大丈夫?」と先に聞く。断る余地があると、聞く態勢ができます
  • 結論から言う。時間を先に言う。1回に1つだけ
  • 「いつも」「絶対」は使わない。過去全部の話になります
  • 怒鳴る・物を壊す・長い無視は、会話の問題ではありません

次に話すとき、「聞くだけ聞いてほしい」を先に足してみてください。

相手との会話で、ほかに気になっていること

伝え方については、こちらにも書いています。