毎月引き落とされているけれど、何の保険か思い出せない。入ったときから一度も見直していない。高いのか安いのか分からない。

この記事では「どの保険がいい」とは書きません。書けないからです。

必要な保障は、家族構成・持ち家か賃貸か・貯金額・仕事・健康状態で、人によってまったく違います。

だからここでは「今の契約を、自分で確認する手順」だけを書きます。

この記事は、保険商品の紹介でも、加入・解約のすすめでもありません。

保険は、必要な保障が人によって違います。そして解約や乗り換えには、取り返しのつかない結果になることがあります。(健康状態が変わって、次に入れなくなるなど)

実際に決めるときは、必ず契約先か、資格を持つ専門家に相談してください。ここに書いてあるのは、相談に行く前の「棚卸しの手順」だけです。

先に|みんながいくら払っているかを見る

高いかどうかは、比べる相手がいないと決まりません

生命保険文化センターの調査です。個人年金保険の保険料を含みます。

→ 表は横にスクロールできます

区分 年間の払込保険料
個人(全体) 平均17.1万円
個人(男性) 平均19.6万円
個人(女性) 平均15.4万円
2人以上の世帯 平均35.3万円
世帯の分布 「12万〜24万円未満」19.3%が最多、次いで「12万円未満」17.8%

※生命保険文化センター「生命保険の保険料は年間どれくらい払っている?」(生活保障に関する調査2025年度・生命保険に関する全国実態調査2024年度/2026年9月10日 閲覧)

個人でいちばん多いのは

年12万円未満の層です

平均だけ見ると高く見えますが、分布はもっと下に寄っています。

だから、比べる前に並べる

いま何にいくら払っているかが言えないまま比較サイトを見ても決まりません

証券を全部出して、保障の中身と保険料を1枚に書き出す。この記事は、その並べ方から始めます。なお上の数字は、実際に保険料を支払っている人の平均で、一時払や頭金の保険料は除かれています。

まず、何に入っているか把握する

① 引き落としの明細を、1年分見る

通帳かカードの明細で、保険会社名の引き落としを全部拾います。

年払いのものがあるので、1か月分では足りません。1年分見てください。

ここで「そんなの入ってたのか」が見つかることがあります。

② 保険証券を集める

紙の証券、または契約者向けのオンラインページ。

見当たらない場合は、保険会社に連絡すれば再発行や確認ができます。

③ 1枚の紙に、横並びで書き出す

これをやらないと、比べられません。

会社名・保険の種類・毎月いくら・いつまで・いくら出るのか。この5つを並べます。

書き出すのは、この5つ

→ 表は横にスクロールできます

項目 どこを見るか なぜ要るか
毎月・毎年いくら 証券か引き落とし明細 合計を出さないと判断できない
いつまで続くか 保険期間・払込期間 一生払うのか、期限があるのか
どんなときに出るか 保障内容・支払事由 何のために払っているのか
いくら出るか 保険金額・給付金額 足りているか、多すぎないか
重複していないか 複数の証券を並べて 同じ保障に二重に払っていることがある

「重複」は、実際によくあります。

勤務先の団体保険、カードに付いている保障、家族が自分にかけている保険。これらが、個人で入っているものと重なっていることがあります。

そして重複は、並べて書き出さないと見つかりません。この作業だけは、自分でやる価値があります。

公的な制度を、先に知っておく

民間の保険を考える前に、公的な制度で何がカバーされるかを知っておくと、判断が変わります。

たとえば、医療費には自己負担の上限を定めた制度があります。(高額療養費制度)

そして働けなくなったときの制度もあります。

ただし、対象や金額は、加入している公的保険・年収・年齢によって変わります。

自分の場合いくらになるかは、加入している健康保険(協会けんぽ、健保組合、国民健康保険など)や、
市区町村の窓口で確認してください。ここでは金額を書きません。人によって違うからです。

「公的な制度で足りる分」を知らないと、必要以上に払うことになります。

逆に、公的な制度だけでは足りない部分もあります。そこを埋めるのが民間の保険、という順番です。

だから、公的な制度を確認するのが先。自分の加入先に聞けば、教えてもらえます。

今日からできること|お金をかけずに

  • 引き落としを1年分見る:0円で、まずここからです
  • 証券を1か所に集める:探す状態のままだと、二度とやりません
  • 5項目を1枚に書き出す:並べないと、重複が見えません
  • 勤務先の団体保険を確認する:入っていることを忘れている人がいます
  • 公的な制度を、加入先に聞く:民間で埋める必要がある額が変わります

1つ目です。通帳かカードの明細を1年分見て、保険会社の引き落としを全部書き出してください。

相談するときに、気をつけること

① 誰に相談しているかを、確かめる

保険の相談窓口には、特定の会社の商品を売る立場の人もいます。

「どこの商品を扱っているか」「相談料と手数料はどうなっているか」を、最初に聞いてください。

これは失礼な質問ではありません。当然の確認です。

② その場で決めない

持ち帰って、1日置いてください。

その場で契約を求められる場合は、いったん止めてください。

③ 解約する前に、次が確定しているか確認する

ここがいちばん取り返しがつかない部分です。

今の保険を解約したあと、健康状態によっては新しい保険に入れないことがあります。

先に新しい契約が成立してから、古いほうを解約する。順番を逆にしないでください。

解約が先、は危険です。

新しい保険に申し込んでも、健康状態によっては断られることがあります。そのとき古いほうを解約済みだと、無保険になります。

新しい契約が成立したことを確認してから、古いほうを解約する。この順番を、必ず守ってください。

保険料について、よくある質問

どの保険に入ればいいですか?

この記事では答えられません。必要な保障は、家族構成・持ち家か賃貸か・貯金額・仕事・健康状態で、人によってまったく違います。実際に決めるときは、契約先か資格を持つ専門家に相談してください。ここに書いてあるのは、相談前の棚卸しの手順です。

何から始めればいいですか?

引き落としを1年分見ることです。0円です。年払いのものがあるので、1か月分では足りません。そして証券を集めて、5項目を1枚に書き出す。並べないと、重複が見えません。

同じ保障に二重に払うことがありますか?

あります。勤務先の団体保険、カードに付いている保障、家族が自分にかけている保険。これらが、個人で入っているものと重なっていることがあります。並べて書き出さないと見つかりません。

解約するときの注意はありますか?

新しい契約が成立してから、古いほうを解約してください。新しい保険に申し込んでも、健康状態によっては断られることがあります。そのとき古いほうを解約済みだと、無保険になります。順番を逆にしないでください。

相談窓口は、どこでもいいですか?

「どこの商品を扱っているか」「相談料と手数料はどうなっているか」を、最初に聞いてください。特定の会社の商品を売る立場の人もいます。そしてその場で決めないこと。持ち帰って1日置いてください。

まとめ|比べる前に、並べる

  • どの保険がいいかは、人によって違う。だからここでは書きません
  • 引き落としを1年分見る。0円で、まずここからです
  • 5項目を1枚に並べる。重複は、並べないと見つかりません
  • 公的な制度を先に確認する。民間で埋める額が変わります
  • 新しい契約が成立してから、古いほうを解約する

今日、通帳かカードの明細を1年分開いてみてください。

お金まわりで、ほかに気になっていること

固定費の見直しは、金額の大きいところからです。