1月に始めて、2月の途中で止まる。翌年また買って、また止まる。
先に、いちばん大事なことを書きます。
家計簿は、つけることが目的ではありません。
目的は「何にいくら使っているかを知って、使い方を変えること」です。それが分かったなら、やめてもかまいません。
※家計相談・家計管理分野で解説されている「家計簿が続かない理由」の説明にもとづく。
家計簿が続かないのはなぜ?考えられる4つの原因
原因① 費目を分けすぎている
これがいちばん多い原因です。
食費・日用品・交際費・医療費……と細かく分けると、買い物のたびに「これはどれ?」と迷うことになります。
疲れるのは記録ではなく、仕分けの判断です。スーパーで洗剤とパンを一緒に買ったとき、レシートを分ける作業が発生します。この面倒くささで止まります。
原因② あとでまとめてつけようとしている
レシートをためて、週末にまとめて入力する。これは、ほぼ確実に破綻します。
ためた時点で作業が「大仕事」になるからです。大仕事は先延ばしされ、たまるほどさらに大仕事になります。
原因③ 何のためにつけているか決めていない
「とりあえず家計簿をつけよう」で始めた人が、いちばん挫折しやすいとされています。
目的がないと、続ける理由もありません。記録が増えても、それを何に使うのかが分からないからです。
原因④ 完璧につけようとしている
1円合わないことが気になって、探して、疲れてやめる。
実際には、100円単位、場合によっては1,000円単位のざっくりした記録でも、お金の流れを把握するには十分だとされています。
正確さを追うほど、続かなくなります。そして続かなければ、正確さ以前に何も残りません。
ここを変えてください。
「毎月つけ続ける」を目標にするから、止まった時点で失敗になります。
目標は「1か月だけ、ざっくり記録して、何にいくら使っているかを知る」で十分です。それが分かれば、家計簿の役目はほぼ終わりです。あとは分かった内容をもとに、使い方を変えるだけになります。
家計簿を続ける|お金をかけずにできること
- 費目を3つだけにする:0円で、いちばん効きます。固定費・変動費・特別費の3つで足ります
- その場で記録を終わらせる:レジを出た瞬間に金額だけ入れる。あとでまとめない
- 100円単位で丸める:1円まで合わせる必要はありません
- まず1か月だけやる:ずっと続けると決めない。1か月で自分の型が見えます
- クレジットカードと現金を分けない:分けようとすると管理が倍になります
とくに1つ目です。費目を3つにするだけで、迷う場面がほぼ消えます。
【比較】家計管理に使えるもの3選
安いものから順に並べます。家計簿そのものより、「記録を楽にする」「そもそも使いすぎない」の道具です。
レシートがたまる人におすすめ|ドキュメントファイル
ドキュメントファイル 書類 収納 A4 5ポケット 10色
仕切りのついた、書類を分けて入れられるファイルです。
- レシートを「とりあえず1か所」に入れる場所を作る
- 月ごとに分けておけば、あとで見返せる
- 記録できなかった日も、レシートさえあれば取り返せる
| 価格 | 約800円 |
|---|---|
| 何をするか | レシートを1か所に |
| 向いている人 | レシートが散らばっている人 |
| 楽天レビュー | ★4.53(115件) |
そもそも使いすぎる人におすすめ|袋分け用のファイル
貯金バインダー お金管理ポーチ 貯金手帳 ファイル 高級感 PU
用途ごとに現金を分けて入れておくためのファイルです。
- 記録するのではなく、先に分けて使いすぎを止める考え方
- 袋が空になったら、その項目はその月は終わり
- 家計簿が続かない人には、こちらのほうが向いていることがある
| 価格 | 約1,280円 |
|---|---|
| 何をするか | 先に分けて止める |
| 向いている人 | 記録より仕組みで管理したい人 |
| 楽天レビュー | ★4.5(8件) |
家計簿が何度も続かなかった人は、こちらを検討する価値があります。
家計簿は「使ったあとに記録する」道具なので、使いすぎを止める力はありません。記録しても、そのお金はもう出ています。
袋分けは「使う前に上限を決める」やり方です。記録が苦手なら、そもそも記録しなくていい方法へ切り替える——これも立派な選択です。
手で書きたい人におすすめ|手帳
ロルバーン 2027 ダイアリー 手帳 L デルフォニックス
予定と一緒に、お金のことも書いておける手帳です。
- 月間ページに支出を書き込む使い方ができる
- 家計簿を別に持たなくていい
- A5より小さいので持ち歩ける
| 価格 | 約1,430円 |
|---|---|
| 何をするか | 1冊にまとめる |
| 向いている人 | 家計簿だけ別だと続かない人 |
| 楽天レビュー | ★4.68(614件) |
- 手帳が続かない理由は始まり月かもしれない
予定とお金を1冊にする方法はこちらです
3つを比較|価格と役割の早見表
→ 表は横にスクロールできます
| 商品 | 価格 | 何をするか | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ドキュメントファイル | 約800円 | レシートを1か所に | レシートが散らばる人 |
| 袋分け用ファイル | 約1,280円 | 先に分けて止める | 記録が続かない人 |
| 手帳 | 約3,380円 | ひとつにまとめる | アプリが苦手な人 |
まず0円の「費目を3つにする」を試してください。固定費・変動費・特別費。これだけで、迷う場面が消えます。
そして「1か月だけ」と決めてください。ずっと続けると決めるから、止まったときに失敗になります。1か月で自分の型が見えたら、それが家計簿の成果です。
家計簿の口コミ|続いた場合と挫折した場合
使っている人の声を調べました(楽天のレビュー 計770件を確認)。
満足している点
- 封筒型の貯金バインダー=「今まで銀行の封筒に乱雑に入れていたのが、整理してすっきりした」という声
- 手帳=「月間と週間を同時に見られる」という具体的な理由
- 手帳=「何年も迷ってようやく使い始めた」という声
- ドキュメントファイル=「見つからなかった書類を、これでまとめられた」という声
気になるという声
- ドキュメントファイル=「3つ頼んで1つが折れて届いた」という声が複数
- ドキュメントファイル=「思ったより薄い」という指摘
- 貯金バインダー=レビューの数がまだ少なく、長く使った後の声は多くありません
- 道具を買った時点では、まだ何も続いていません
ここから言えること
家計簿が続かない理由は、たいてい「記録する項目が多すぎる」ことです。全部の支出を分類しようとすると、1週間で止まります。
続いている人がやっているのは、「合計だけ」を記録することです。1か月にいくら出たか、それだけ。内訳は、減らしたい費目が決まってから1つだけ足していきます。封筒に分ける方法が長く残っているのは、書かなくても残高が目で見えるからです。
そして、レシートは「その日のうちに分類」しないでください。箱かファイルに放り込むだけにして、週に1度まとめて数える。毎日の作業が1つでも増えると、そこで止まります。
この記事に、いくら貯めるべきかは書きません。必要な額は、収入・家族構成・住まいの形(賃貸か持ち家か)で全く違うからです。目標額を人に決めてもらうと、達成できない時に家計簿ごとやめてしまいます。
お金の使い道で本気で困っているなら、自治体の相談窓口や、お住まいの地域の消費生活センター(消費者ホットライン188)が使えます。借入の返済が回らない状態なら、相談が早いほど選べる方法が多く残ります。
家計簿について、よくある質問
費目はいくつに分ければいいですか?
最初は3つで十分だとされています。固定費・変動費・特別費の3つです。細かく分けるほど、買い物のたびに「これはどれ?」と迷うことになります。疲れるのは記録ではなく、仕分けの判断のほうです。
1円まで合わせるべきですか?
その必要はありません。100円単位、場合によっては1,000円単位でも、お金の流れを把握するには十分だとされています。正確さを追うほど続かなくなり、続かなければ何も残りません。
つけているのにお金が貯まりません
家計簿は記録する道具で、貯める道具ではありません。記録した時点で、そのお金はもう出ています。分かったことをもとに、固定費を下げるか、使う前に上限を決めるところまでやって、はじめて金額が変わります。
アプリと手書き、どちらがいいですか?
続くほうです。アプリは入力が速く、自動で集計されます。手書きは自由度が高く、開くだけで済みます。ただし「新しく開く場所が増える」と続きにくいので、すでに毎日使っているものに書くのがいちばん続きます。
何度やっても続きません
記録しない方法に切り替えるのも手です。袋分けのように「使う前に上限を決める」やり方なら、記録そのものが要りません。家計簿は手段であって、目的ではありません。合わない道具を使い続ける必要はありません。
まとめ|1か月だけやれば、家計簿の役目はほぼ終わる
- 家計簿はつけることが目的ではない。使い方を変えるための材料です
- 費目は3つでいい。固定費・変動費・特別費
- その場で終わらせる。ためた時点で大仕事になります
- 100円単位でざっくり。1円まで合わせる必要はありません
- つけるだけでは貯まらない。固定費を下げるか、上限を決めるところまでやる
今月は、費目を3つにして1か月だけやってみてください。止まってもかまいません。1か月分あれば十分です。
お金のことで、ほかに困っていること
記録で分かったあとは、実際に下げる作業です。
- 固定費の見直しが続かない|最初の30分でやることを3つに絞る
家計簿で分かったら、次はここ。固定費の見直し方を書いています - スマホ代が高い|乗り換える前に確認する5つと家族割の落とし穴
通信費は下げやすい項目です。手順を書いています - お金が貯まらない|残ったら貯める人がやめるべき4つの習慣
貯まらない原因を知りたい場合はこちらです - コンビニと外食でお金が消える|1回500円が年12万円になる仕組み
毎日の小さな出費が気になる場合はこちらです - 「とりあえず買う」がなくならない理由|部屋に物が増える入口を止める
買い物そのものが多い場合はこちらです - クレジットカードを使いすぎる|使った瞬間に減った実感がない
記録しても止まらない場合はこちら。使う前に上限を決める話です - 冠婚葬祭の出費が読めない|起きてから考えるのではなく枠を作る
特別費の枠を作りたい場合はこちらです - 名前や住所が入った物の捨て方|卒業アルバム・書類・年賀状
明細や書類の処分に困っている場合はこちらです - 現金がいつのまにか減る|記録より、区切り
現金がいつのまにか減る場合はこちらです
