去年のニットを出したら、脇の下と袖に毛玉ができている。まだ2〜3回しか着ていないのに。

毛玉ができる場所は決まっています。脇の下、袖の内側、腰まわり、かばんが当たる肩。

どこも、こすれる場所です。毛玉は素材の問題である前に、摩擦の問題です。

先に|タグの下線は「摩擦の強さ」を表している

毛玉は摩擦でできます。そして洗濯表示には、摩擦の強さを段階で表す記号があります

消費者庁の洗濯表示では、記号の下に引かれた線が処理の弱さを表します。

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記号の下 意味
線なし 通常の洗濯処理ができる
線が1本 下線のない同じ記号で示される処理よりも、弱い処理を表す
線が2本 非常に弱い処理を表す

※消費者庁「洗濯表示(令和6年8月20日以降)」2 記号(1)基本記号と付加記号、及び3 表示方法(3)付記用語等の表示(2026年9月2日 閲覧)

線が引かれている服は、洗濯機の中で強くこすってはいけない服です

毛玉ができやすい服には、たいていこの線が付いています。

その線を見ずに標準コースで回すことが、毛玉を作っています

タグの文字にも、毛玉対策が書かれている

記号で表せないことは、文章で書き足してよいことになっています。

消費者庁が例として挙げている付記用語に、そのものが並んでいます。「洗濯ネット使用」「裏返しにして洗う」「弱く絞る」

どれも、こすれを減らすための指示です。

この記事で書く工夫は、タグに書かれていることと同じです

ネットに入れる、裏返す、強く絞らない。

毛玉取り器を買う前に、手持ちのニットのタグを1枚見てみてください

手洗いの記号も、2種類に増えた

おけの中に手が入っている記号が手洗いです。令和6年8月20日の改正で、この記号が2つになりました

液温40℃を限度とする手洗いと、液温30℃を限度とする手洗いです。後者が新しく増えたものです。

より弱い扱いを求める服が増えている、ということでもあります。

毛玉ができるのはなぜ?考えられる4つの原因

まず仕組みです。繊維の先が摩擦や引っぱりで毛羽立ち、その毛羽が絡まって玉になります。

つまり毛玉ができるまでには2段階あります。①毛羽立つ ②絡まって玉になる。①の時点で対処できれば、玉にはなりません。

原因① 着ているあいだの摩擦

毛玉ができる場所を思い出してください。脇の下、袖の内側、腰まわり、肩。

腕を動かせば脇がこすれ、机に肘をつけば袖がこすれ、かばんを掛ければ肩がこすれます。毛玉の位置は、その人の動きをそのまま記録しています。

原因② 洗濯機の中での摩擦

洗濯機の中は、服同士がこすれ続けている場所です。他の洗濯物と一緒に回れば、その分だけ毛羽立ちます。

とくに、表側が外を向いたまま洗うのが不利です。人に見える面が、いちばんこすれることになります。

原因③ 化学繊維が混ざっている

化学繊維は、小さくてしつこい毛玉ができやすいとされています。繊維が強くて切れにくいので、絡まったまま残ります。

逆に天然素材の毛玉は、比較的取れやすいことがあります。タグの素材表示を見ると、その服がどれくらい毛玉になりやすいか予想がつきます。

原因④ 静電気

静電気が起きると、繊維同士が引き合ってこすれます。ほこりも寄ってきます。

乾燥する季節に毛玉が増えるのは、これも理由の一つです。秋から冬にかけて、条件がそろっていきます。

順番を間違えないでください。

できてしまった毛玉を取るのは、服を削ることです。毛玉取り器は生地の表面をカットしています。何度も繰り返せば、そこだけ薄くなります。

だから本当に効くのは「毛羽立たせない」ほうです。取る道具より、減らす工夫のほうが服は長持ちします。

毛玉を防ぐ|お金をかけずにできること

  • 裏返して洗う:0円で、いちばん効きます。人に見える面を、こすれない側へ回します
  • 同じ服を続けて着ない:1日休ませると繊維が戻ります。毎日着るほど毛羽立ちます
  • 洗濯機に詰め込みすぎない:こすれる回数が増えます
  • 脱いだら軽くブラシをかける:毛羽立ちが玉になる前に整えます。これが2段階目を止める動きです
  • 買うときに素材表示を見る:化学繊維の割合が高いほど、毛玉ができやすい傾向があります

とくに1つ目です。裏返すだけで、見える面のこすれが減ります。今日の洗濯から変えられます。

【比較】毛玉対策グッズおすすめ4選

安いものから順に並べます。摩擦を減らす・毛羽を整える・できた玉を取るの3方向です。

静電気が気になる人におすすめ|柔軟剤

柔軟剤 詰め替え 柔軟剤 詰め替え 詰め替え柔軟剤 大容量

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繊維をなめらかにして、静電気を抑えるための洗濯用品です。

  • 静電気が減ると、繊維同士が引き合ってこすれるのを抑えられる
  • 繊維の表面がなめらかになり、摩擦が減る
  • 入れすぎると吸水性が落ちる。規定量を守る
価格 約1,320円
何をするか 静電気と摩擦を減らす
向いている人 冬に毛玉が増える人
楽天レビュー ★4.62(276件)

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洗濯機での摩擦を減らしたい人におすすめ|洗濯ネット

洗濯ネット 乾燥機 かわいい おすすめ 取っ手付き 持ち手

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服を入れて洗うことで、他の洗濯物とこすれるのを防ぐ袋です。

  • ニットは1枚ずつ、サイズの合ったネットに入れる
  • 大きすぎるネットだと中で動いて意味が薄れる
  • 裏返してからネットに入れると、さらに効く
価格 約1,780円
何をするか 洗濯中の摩擦を減らす
向いている人 ニットをまとめて洗っている人
楽天レビュー ★4.51(80件)

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毛玉になる前に止めたい人におすすめ|洋服ブラシ

最短翌日着 新作 洋服ブラシ 毛玉取り 衣類ブラシ 毛玉クリーナー

最短翌日着 新作 洋服ブラシ 毛玉取り 衣類ブラシ 毛玉クリーナー

着たあとに毛並みを整えて、毛羽立ちをほぐすためのブラシです。

  • 毛羽が絡まって玉になる前に、ほどいて整える
  • ほこりも落とせるので、服の持ちが変わる
  • 毛玉取り器と違い、生地を削らない
価格 約1,980円
何をするか 毛羽を整える
向いている人 服を長く着たい人
楽天レビュー ★4.49(67件)

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すでに毛玉がある人におすすめ|電動の毛玉取り器

KLOUDIC 毛玉取り 電動 毛玉取り器 毛玉クリーナー コードレス

KLOUDIC 毛玉取り 電動 毛玉取り器 毛玉クリーナー コードレス

回転する刃で、毛玉を刈り取る電動の道具です。

  • 短時間で広い範囲の毛玉を取れる
  • 刃の高さを調整できるものだと、生地を削りすぎにくい
  • 平らな面に置いて、押しつけずに動かす。引っぱりながらは危ない
価格 約2,480円
何をするか できた毛玉を取る
向いている人 すでに毛玉がある人
楽天レビュー ★4.56(2,399件)

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毛玉取り器は、生地を削っています。表面をカットして玉を取る道具なので、使いすぎるとそこだけ薄くなり、風合いが変わります。

服を引っぱりながら当てるのが、いちばん危ない使い方です。生地が伸びた状態で刃が入ると、穴が開くことがあります。平らなところに置いて、押しつけずに動かしてください。

毛玉対策グッズ4つを比較|価格と役割の早見表

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商品 価格 何をするか 向いている人
柔軟剤 約1,320円 静電気と摩擦を減らす 冬に毛玉が増える人
洗濯ネット 約1,780円 洗濯中の摩擦を減らす まとめて洗っている人
洋服ブラシ 約1,980円 毛羽を整える 服を長く着たい人
電動の毛玉取り器 約2,480円 できた毛玉を取る すでに毛玉がある人

いま毛玉があるなら毛玉取り器、これから防ぐならブラシです。

ただし毛玉取り器を買った人ほど、防ぐ工夫をやめてしまいます。取れるようになると、できても困らなくなるからです。そして削るたびに服は薄くなっていきます。

裏返して洗う(0円)と、脱いだらブラシ。この2つをやってから、取る道具を考えてください。

毛玉対策の口コミ|減った場合と失敗した場合

使っている人の声を調べました(楽天のレビュー 計2,822件を確認)。

満足している点

  • 電動毛玉取り=「千円台のものでは全く取れず諦めていたが、これは取れた」という比較
  • 電動毛玉取り=「以前の定番機よりもすごい速さで終わる。時短になる」という声
  • 電動毛玉取り=「カバーがマグネット式なので、取り除いたあとの付け直しが楽」という評価
  • 洗濯ネット=「取っ手が付いているので、洗濯機から取り出しやすい」という声

気になるという声

  • 洋服ブラシ=「使い方や手入れの方法の説明がなかった」という指摘
  • 洋服ブラシ=「ときどき毛が抜け落ちる部分があった」という声
  • 柔軟剤=「香りの持続を求める人には物足りないかもしれない」という正直な声
  • 電動毛玉取り=2枚刃のものは「ごっそり取れる」ぶん、削りすぎに注意が要ります

ここから言えること

毛玉は「取る」より「作らせない」ほうが服が長持ちします。毛玉は、繊維がこすれてできます。できやすいのは、脇、袖の内側、かばんが当たる場所、椅子の背に当たる腰です。裏返して洗濯ネットに入れる。同じ服を2日続けて着ない。この2つで、かなり減ります。

取るときは、削りすぎに注意です。電動の毛玉取りは、毛玉と一緒に生地も薄くします。生地をピンと平らに伸ばして、押しつけずに軽く滑らせる。押し当てると、そこに穴があきます。ニットは、平らな台の上に置いてからです。

そして、洋服ブラシと毛玉取りは役割が違います。ブラシは、毛玉になる前の毛羽やほこりをかき出すもの。毛玉取りは、できてしまったものを切るものです。着るたびにブラシをかけていれば、毛玉取りの出番自体が減ります。

柔軟剤に、毛玉を防ぐ力を期待しすぎないでください。繊維を滑らかにするので摩擦は減りますが、できた毛玉が消えるわけではありません。香りが好きで使うのはよい買い方ですが、毛玉対策として買うと、レビューにあるとおり「実感はまだない」で終わります。

毛玉について、よくある質問

毛玉ができやすい素材はありますか?

化学繊維は、小さくてしつこい毛玉ができやすいとされています。繊維が強くて切れにくいため、絡まったまま残ります。買うときに素材表示を見ると、その服の毛玉のできやすさが予想できます。

毛玉をはさみで切ってもいいですか?

1つ2つならその方法もありますが、根元から切ると穴になります。玉の部分だけを、生地から浮かせて切るのが前提です。数が多いなら、毛玉取り器のほうが安全で早いでしょう。

毛玉取り器で生地が傷むのが心配です

実際に削っています。表面をカットして玉を取る道具だからです。引っぱりながら当てない、押しつけない、同じ場所を往復しない。刃の高さを調整できるものなら、弱いほうから試してください。

手洗いすれば毛玉はできませんか?

洗濯機よりは摩擦が減りますが、着ているあいだの摩擦は残ります。毛玉ができるのは脇・袖・腰・肩——どれも着ているときにこすれる場所です。洗い方だけでゼロにはなりません。

毛玉ができた服はもう戻りませんか?

取れば見た目は戻りますが、削った分だけ生地は減ります。大事な服なら、できる前にブラシで毛羽を整えるほうが長持ちします。取る回数を減らすことが、そのまま服の寿命になります。

毛玉ができやすい服は、どう洗えばいいですか?

タグの記号の下に線が引かれていないか見てください。消費者庁の洗濯表示では、記号の下の一本線は弱い処理、二本線は非常に弱い処理を表します。また、記号で表せない条件は文章で書き足せることになっており、「洗濯ネット使用」「裏返しにして洗う」「弱く絞る」などが例として挙げられています。

まとめ|取る道具より、こすらない工夫のほうが服は長持ちする

  • 毛玉は①毛羽立つ ②絡まって玉になるの2段階。①で止めれば玉にならない
  • できる場所は決まっている。脇・袖・腰・肩——全部こすれる場所です
  • 裏返して洗う。0円で、見える面のこすれを減らせます
  • 脱いだらブラシで毛羽を整える。玉になる前の段階で止まります
  • 毛玉取り器は生地を削っている。引っぱらない・押しつけない・往復しない

今日の洗濯から、ニットを裏返してネットに入れてください。来年、状態が変わります。

衣類のことで、ほかに困っていること

衣替えの時期は、服の問題がまとめて出てきます。