ソファに座ると、なんとなくにおう。座椅子が明らかに臭い。でも洗えない。

洗えない布のにおいは、消臭スプレーでは追いつきません。

においの元は、中に染み込んだ汗と皮脂です。表面に香りを足しても、元が中にあるかぎり出続けます。

そしてこれは「洗えないから無理」ではありません。洗わずに減らす方法があります。

※家具メーカー・ハウスクリーニング事業者が公開している布製家具の消臭方法にもとづく。

洗えない布が臭くなる4つの理由

① 汗と皮脂が中まで染み込んでいる

座るたびに、汗と皮脂が布へ移ります。そして洗われないまま、何年も蓄積します。

汗と皮脂は酸性です。この性質が分かると、何を使えばいいかが決まります。

② 湿った物を置いた記憶がある

濡れたタオル、汗をかいた服、飲み物をこぼしたまま。

布は水分を吸って、内部で乾きにくい。そこで菌が増えると、においが定着します。

③ 表面しか掃除していない

掃除機をかけても、表面のほこりが取れるだけです。中に染みたものには届きません。

そして隙間です。背もたれと座面のあいだ、縫い目、脚のつけ根。ここに汚れがたまっています。

④ 消臭スプレーで、においを足している

香りでごまかすタイプを使い続けると、においが混ざります。

元のにおいは残ったまま、香りが上に乗る。そして香りが飛ぶと、また戻ります。

結果として「なんとも言えないにおい」ができあがることがあります。

汗と皮脂は酸性です。だからアルカリ性の重曹が合っています。

タバコ臭のときと同じ考え方です。においの元の性質に、反対のものを合わせる。

そして「香りを足す」と「においを減らす」は別の作業です。減らしてから、必要なら足す。順番を逆にすると混ざります。

洗えない布のにおい|お金をかけずにできること

  • 天気のいい日に、窓を全開にする:0円です。布は湿気を抱えています
  • 隙間に掃除機をかける:背もたれと座面のあいだ、縫い目。ここが本体です
  • 動かして、裏と下も乾かす:床に接している面は、いちばん乾いていません
  • 座椅子は立てて風を通す:置きっぱなしだと、下面が乾きません
  • 上にタオルを敷く:これから染み込むのを止められます

最後の1つが、いちばん長く効きます。いま染みているものを減らしても、これから同じだけ染みれば元に戻ります。

【比較】洗えない布のにおい対策4選

安いものから順に並べます。これから染み込ませない・いま染みたものを減らすの2方向です。

まず止めるなら|洗えるカバー

ストレッチ 椅子 カバー 背もたれ 1人掛け 椅子カバーフルカバー

ストレッチ 椅子 カバー 背もたれ 1人掛け 椅子カバーフルカバー

ソファや椅子にかぶせて使う、洗濯できるカバーです。

  • これから染み込むのを止められる。いちばん根本的
  • 汚れたら外して洗える。本体は守られる
  • サイズと形が合わないと、ずれて使いにくい。寸法を測ってから
価格 約788円
何をするか これ以上染み込ませない
向いている人 毎日座る人
楽天レビュー ★4.13(297件)

楽天で見る

これを最初に勧める理由があります。

いま染みているにおいを減らしても、明日からまた同じだけ染み込みます。毎日座るかぎり、汗と皮脂は移り続けます。

「減らす」より「止める」ほうが先です。800円ほどのカバーで、本体がこれ以上悪くならなくなります。

いま染みているものに|重曹

ecofriend 重曹 1kg

ecofriend 重曹 1kg

水に溶かして使う、弱アルカリ性の粉末です。

  • 汗と皮脂は酸性なので、アルカリ性で中和する
  • 粉のまま振りかけて数時間置き、掃除機で吸い取る方法もある
  • 水に溶かす場合は、濡らしすぎない。乾きにくくなります
価格 約660円
何をするか においの元を中和する
向いている人 すでに臭う人
楽天レビュー ★4.59(32件)

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熱で処理したい人におすすめ|衣類スチーマー

スチームアイロンアイロン 衣類スチーマー ハンディスチーマー 小型アイロン

スチームアイロンアイロン 衣類スチーマー ハンディスチーマー 小型アイロン

蒸気を当てて、布のシワやにおいに使う機器です。

  • 布に蒸気を当てて処置できる。洗えない物に使える
  • ソファやクッションの表面に当てられる
  • 当てたあとは必ず乾かす。濡れたままだと、かえって菌が増えます
価格 約3,980円
何をするか 蒸気で処置する
向いている人 衣類のシワにも使いたい人
楽天レビュー ★4.43(2,646件)

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中のものを吸い出すなら|布用のクリーナー

レイコップ 布団クリーナー NEW RJS2-100 ホワイト RJS2-1

レイコップ 布団クリーナー NEW RJS2-100 ホワイト RJS2-1

布の表面を叩きながら吸い込む、寝具・布製品向けの掃除機です。

  • 叩いて浮かせてから吸うので、表面をなでるより取れる
  • 布団やクッションにも使える
  • ゆっくり動かす。速いと吸えません
価格 約15,840円
何をするか 中のものを吸い出す
向いている人 布製品が家に多い人
楽天レビュー ★4.57(87件)

楽天で見る

4つを比較|価格と役割の早見表

→ 表は横にスクロールできます

商品 価格 何をするか 向いている人
洗えるカバー 約788円 これ以上染み込ませない 毎日座る人
重曹 約660円 においの元を中和する すでに臭う人
衣類スチーマー 約3,980円 蒸気で処置する 衣類にも使いたい人
布用のクリーナー 約15,840円 中のものを吸い出す 布製品が多い人

順番は「止める → 減らす」です。

800円ほどのカバーで、これ以上染み込むのを止める。そのうえで重曹で、いま染みているものを減らす。

逆にすると、減らしてもまた戻ります。毎日座るかぎり、汗と皮脂は移り続けるからです。

布製品の消臭の口コミ|取れた場合と取れなかった場合

使っている人の声を調べました(楽天のレビュー 計2,095件を確認)。

満足している点

  • 重曹=「もともと風呂掃除用に買ったが、キッチン掃除と鍋のつけ置きでも活躍している」という声
  • 重曹=「パッケージがシンプルで、出しっぱなしにしやすい」という声
  • 酸素系漂白剤=「お湯でつけ置きすると、黒い汚れが浮いてきた」という報告
  • 酸素系漂白剤=「塩素系と違ってにおいがしない」という声

気になるという声

  • 重曹=「入浴剤としては濃度が低い」という正直な声
  • 重曹は、油汚れには効きますが、においの元が菌の場合は力が足りません
  • 酸素系漂白剤は、水では働きません
  • スプレーは、表面には届いても繊維の奥までは届きません

ここから言えること

布が臭う原因は、ほとんどが菌です。汗や皮脂を栄養にして、湿ったところで増えています。だから、消臭スプレーで一時的に消えても、濡れるとまた臭います。「乾いている時は平気なのに、汗をかくと臭う」のは、そのためです。

いちど付いたにおいを落とすなら、40〜60度のお湯に酸素系漂白剤でつけ置きです。水では働きません。そして、洗剤を増やしても落ちません。必要なのは、温度と時間です。

洗えない布(ソファ、クッション、車のシート)は、天日に干すか、布団乾燥機の風を当てて、とにかく乾かすほうが先です。スプレーを足すのは、そのあと。

そして、安全のほうです。重曹と酸素系漂白剤は、酸性のもの(クエン酸・トイレ用洗剤)と混ぜないでください。酸素系漂白剤を溶かした液を、ふたの閉まる容器に入れないこと。気体が出て、容器がふくらみます。口の広い桶かバケツを使ってください。

最後に、においが取れても生地が固くなった・吸わなくなったものは、そこが寿命です。手間をかけ続けるより、雑巾に回すほうが早いです。

洗えない布のにおいについて、よくある質問

消臭スプレーでは駄目ですか?

その場しのぎにはなりますが、戻ります。においの元が中に染み込んでいるので、表面に香りを足しても出続けます。さらに香りが混ざって、かえって不快なにおいになることがあります。減らしてから、必要なら足してください。

重曹はどう使うのですか?

2つの方法があります。①粉のまま全体に振りかけて、数時間から一晩置き、掃除機で吸い取る②水に溶かしてスプレーにし、軽く吹きかけて拭き取り、日陰で乾かす②は濡らしすぎないこと。乾きにくいと、かえって菌が増えます。

なぜ重曹なのですか?

汗と皮脂が酸性だからです。反対の性質であるアルカリ性で中和するという考え方です。同じ理屈で、タバコのヤニも酸性なのでアルカリ性が合います。においの元の性質を知ると、使うものが決まります。

掃除機をかけても取れません

表面をなでているだけかもしれません。背もたれと座面のあいだ、縫い目、脚のつけ根——ここに汚れがたまっています。そして中に染みたものは、掃除機では取れません。重曹などで中和する作業が別に必要です。

何をしても取れない場合は?

中まで染み込んだものは、家庭では限界があります。何年も使った物なら、買い替えたほうが早い場合もあります。道具を買い足す前に、その物の値段と比べてみてください。布用のクリーナーを買うより、座椅子を買い替えるほうが安いこともあります。

まとめ|減らす前に、止める

  • においの元は、中に染み込んだ汗と皮脂。表面に香りを足しても出続けます
  • 汗と皮脂は酸性。だからアルカリ性の重曹が合っています
  • カバーで「これ以上染み込ませない」のが先。減らしても、また染みます
  • 隙間と縫い目に掃除機を。表面をなでても取れません
  • 香りを足すのは最後。混ざると、かえって不快になります

今日は、窓を開けて風を通して、隙間に掃除機をかけてください。それだけで変わることがあります。

においで、ほかに困っていること

においの元の性質が分かると、使うものが決まります。