脱衣所が寒い。トイレが寒い。多くの家で、そこだけ暖房が入っていません。
ただ、これは不便の話ではありません。冬に、家の中でいちばん事故が起きている場所につながります。
そして国は、入浴前に脱衣所や浴室を暖めるよう案内しています。暖まったかどうかは、測らないと分かりません。
先に|冬の入浴事故は、交通事故より多い
消費者庁が、冬季の入浴中の事故について注意を出しています。
厚生労働省の人口動態調査によると、高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数は高い水準で推移しており、近年では「交通事故」による死亡者数よりも多くなっています。
発生場所としては家や居住施設の浴槽における事故が多く、11月から4月の冬季を中心に多く発生しているとされています。
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| 消費者庁が挙げる、安全に入浴するための5点 |
|---|
| ①入浴前に脱衣所や浴室を暖める |
| ②湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安に |
| ③浴槽から急に立ち上がらない |
| ④食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける |
| ⑤入浴する前に同居者に一声掛けて、意識してもらう |
※消費者庁「冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!」2020年11月19日公表(2026年8月31日 閲覧)
1つめと2つめが、温度計の話です。
脱衣所や浴室を暖める。湯温は41度以下。どちらも、いま何度なのかが分からなければ守れません。
体感で「暖かくなった」と思っていても、実際は10℃台のことがあります。千円の温度計を置くだけで、そこが数字になります。
部屋の温度と湿度に、国の目安がある
厚生労働省の建築物環境衛生管理基準に、空気環境の基準があります。温度は18℃以上28℃以下、相対湿度は40%以上70%以下とされています。
ただし正確に書きます。これは百貨店や事務所、学校等の特定建築物の基準で、家庭に義務があるわけではありません。それでも目安にはなります。
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| 場所 | 見るところ | 目安 |
|---|---|---|
| 脱衣所 | 温度 | 入浴前に暖める。リビングとの差を小さく |
| 寝室 | 温度と湿度 | 18〜28℃/40〜70%が目安 |
| 部屋 | 湿度 | 40%未満なら加湿、70%超なら除湿 |
| 浴槽 | 湯温 | 41度以下 |
| トイレ | 温度 | 同じく、他の部屋との差を見る |
大事なのは、部屋ごとの差です。暖かいリビングから寒い脱衣所へ移動する。その差が体に負担をかけます。
1つの部屋の数字ではなく、2か所に置いて差を見てください。
寝相が悪いのも、温度の話かもしれない
布団をはいでしまう、夜中に何度も動く。寝床の中が暑すぎる可能性があります。
部屋が寒いから厚い布団を使う。その結果、寝床の中が暑くなって布団をはぐ。そして寒くて目が覚める。この輪に入っていると、寝具を替えても止まりません。
寝室に温湿度計を置くと、部屋の温度と、自分が使っている寝具の量が合っているかが見えます。
温湿度計の選び方|4つ
千円ほどの物です。決めることは多くありません。
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| 見るところ | 基準 | なぜ |
|---|---|---|
| 文字の大きさ | 離れて見えるもの | 見ない道具は置く意味がない |
| 個数 | 2つ以上 | 部屋ごとの差を見るため |
| 置き方 | 置く・貼る・吊るす | 脱衣所は置き場所が少ない |
| 電源 | 電池式 | コンセントのない場所に置ける |
| 表示 | 温度と湿度の両方 | 片方だけでは判断できない |
1つでは足りません。リビングだけに置いても、脱衣所が何度かは分かりません。
暖かい部屋と、寒い場所の両方に置いて、差を見るのが使い方です。千円の物なので、2つ3つ置いてもたかが知れています。
温湿度計の口コミ|満足している点と気になる点
実際の声を調べました(楽天のレビュー 計141件を確認)。
満足している点
- 文字の大きさ|数字が大きく見やすいという声が多数
- 分かりやすさ|顔のイラストで状態が分かる、という報告
- 贈り物|高齢の親や、引っ越した家族に贈ったという声
- 機能|時計・アラーム・カレンダーも付いている
気になるという声
- 湿度の精度|精度についての指摘があります
- 電池|付属の電池の質についての指摘
星の内訳を出しておきます。
141件のうち星5が74件、星4が39件。星3が18件、星2が5件、星1が5件で、平均は4.22。141件は多い数ではありません。
精度についての指摘があるので、1℃刻みの正確さを求める用途には向きません。部屋ごとの差を見る、という使い方が現実的です。
温湿度計が向く人・向かない人
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| どんな人か | 理由 | |
|---|---|---|
| 向いている | 脱衣所やトイレが寒い | 暖まったかを数字で確かめる |
| 向いている | 家族に高齢の人がいる | 入浴事故は冬季に集中している |
| 向いている | 加湿器や除湿機を買うか迷っている | 必要かどうかが分かる |
| 向かない | 1℃刻みの正確さが要る | 精度への指摘がある |
| 向かない | 1つで済ませたい | 差を見るには2つ以上要る |
| 向かない | 見る習慣がない | 置いても見なければ意味がない |
買うなら|測る・暖める・湯温を見るで分かれる
消費者庁が挙げているのは、脱衣所や浴室を暖めることと、湯温を41度以下にすることです。それぞれに道具があります。
まず測るなら|文字の大きい温湿度計
置いて見るだけの物です。暖かい部屋と寒い場所の両方に置いて、差を見てください。
文字が大きく、顔のイラストで状態も分かります。高齢の家族に贈ったという声も複数ありました。ただし精度への指摘があるので、細かい正確さを求める用途には向きません。
デジタル温湿度計 デジタル時計 湿度計 温度計 温湿度計 デジタル
文字の大きい温湿度計。部屋ごとの差を見るために。
- 暖かい部屋と寒い場所の両方に置いて差を見る
- 文字が大きく、離れても見える
- 精度への指摘あり。1℃刻みの正確さには向かない
| 価格 | 約980円 |
|---|---|
| 表示 | 温度・湿度・時計 |
| 使い方 | 2か所に置く |
| 楽天レビュー | ★4.22(141件) |
脱衣所を暖めるなら|小型のヒーター
消費者庁の1つめが「入浴前に脱衣所や浴室を暖める」です。脱衣所には暖房がない家が多いので、そこを埋める道具になります。
人感センサー付きで、入ったときだけ動きます。速暖タイプなので、脱ぐ前に暖めておく使い方ができます。
ヒーター セラミックヒーター 人感センサー 省エネ 速暖 1200W/700
人感センサー付きの小型ヒーター。脱衣所を暖める。
- 消費者庁が挙げる「入浴前に脱衣所を暖める」に対応
- 人感センサーで、入ったときだけ動く
- 速暖タイプ。脱ぐ前に暖めておける
| 価格 | 約6,480円 |
|---|---|
| 出力 | 1200W/700W |
| 機能 | 人感センサー |
| 楽天レビュー | ★4.32(5,845件) |
湯温を見るなら|浮かべる温度計
消費者庁の2つめが「湯温は41度以下」です。給湯器の設定温度と、実際の湯温は違うことがあります。
浮かべておくだけの防水タイプです。ただしレビューは18件と非常に少ないので、判断の材料はほとんどありません。
湯温計 お風呂 デジタル温度計 O-238 アヒル ガーくん
湯船に浮かべる防水の温度計。41度以下を確かめる。
- 消費者庁が挙げる「湯温41度以下」を確かめる
- 浮かべておくだけ。防水
- レビューは18件と非常に少ない
| 価格 | 約1,998円 |
|---|---|
| 形 | 浮かべる・防水 |
| 目安 | 41度以下 |
| 楽天レビュー | ★4.0(18件) |
3つを比較|どこで使うか
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| 価格 | 何をするか | 置く場所 | |
|---|---|---|---|
| 温湿度計 | 約980円 | 温度と湿度を見る | 寝室・脱衣所・リビング |
| 小型ヒーター | 約6,480円 | 脱衣所を暖める | 脱衣所 |
| 湯温計 | 約1,998円 | 湯温を確かめる | 浴槽 |
温湿度計について、よくある質問
脱衣所が寒いのは、そんなに問題ですか?
消費者庁が注意を出している領域です。厚生労働省の人口動態調査によると、高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による死亡者数は近年では交通事故による死亡者数よりも多く、家や居住施設の浴槽での事故が11月から4月を中心に多く発生しています。消費者庁は、入浴前に脱衣所や浴室を暖めるよう案内しています。
お湯の温度は何度がいいですか?
消費者庁は、湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安としています。あわせて、浴槽から急に立ち上がらないこと、食後すぐ・飲酒後・医薬品服用後の入浴は避けることも挙げられています。
部屋の温度と湿度の目安は?
厚生労働省の建築物環境衛生管理基準では、温度18℃以上28℃以下、相対湿度40%以上70%以下とされています。ただしこれは百貨店や事務所などの特定建築物の基準で、家庭に義務があるわけではありません。目安として使ってください。
1つあれば足りますか?
2つ以上をおすすめします。大事なのは1か所の数字ではなく、暖かい部屋と寒い場所の差だからです。千円ほどの物なので、リビングと脱衣所、あるいは寝室にも置いて比べてください。
寝相が悪いのも温度と関係ありますか?
寝床の中が暑すぎる可能性があります。部屋が寒いから厚い布団を使い、その結果はいでしまい、寒くて目が覚める。この輪に入っていると、寝具を替えても止まりません。部屋の温度と寝具の量が合っているかを、まず数字で見てください。
まとめ|寒い場所は、不便ではなく危険
脱衣所やトイレが寒いのは、我慢すればいい話ではありません。冬の入浴事故は、交通事故より多いとされています。
- 消費者庁は、入浴前に脱衣所や浴室を暖めるよう案内している
- 湯温は41度以下、つかる時間は10分までが目安
- 温度計は1つでなく2つ。部屋ごとの差を見るために置く
千円で数字になることに、我慢を続ける理由はありません。
温度と湿度で、ほかに気になっていること
- 脱衣所とトイレだけ寒い|同じ家で10度違う温度差の縮め方
脱衣所やトイレが寒い場合はこちら - 寝相が悪くて布団をはぐ|寒いのにはぐのは寝床が暑いから
寝相が気になる場合はこちらです - 部屋が乾燥してのどが痛い|暖房で湿度が24%まで落ちる仕組み
部屋の乾燥が気になる場合はこちら - 加湿器は手入れをしないと逆効果|超音波式の注意点
加湿器の選び方はこちらです - 洗濯物が乾かないのは湿度が上限に近いから
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