布団に入って体が温まると、背中がかゆくなる。手が届かず、壁や柱にこすりつける。
そしてかくほど、かゆくなります。
年齢とともに皮脂が減ると、皮膚を守る力が落ちて乾燥します。その状態でかくと傷がつき、そこがまたかゆくなる——この往復に入っています。
※皮膚科および製薬会社が公開している高齢者の皮膚の乾燥・かゆみの解説にもとづく。
この記事は一般的な情報の整理であって、診断ではありません。赤みやぶつぶつが出ている、じくじくしている、かき壊して傷になっている、眠れないほどかゆい——この場合は保湿だけでは足りません。皮膚科で相談してください。かき壊しから感染につながることもあります。
背中がかゆくなるのはなぜ?考えられる4つの原因
原因① 年齢とともに皮脂が減っている
これが土台です。
加齢によって皮脂や汗の分泌が減ると、皮膚が乾燥して、かゆみが出やすくなるとされています。
明らかな発疹がないのに強くかゆい状態もあり、とくに腕・脚・背中・腰まわりに出やすいとされています。
原因② 体が温まるとかゆくなる
布団に入ったとき、風呂上がり、暖房の効いた部屋。温まるとかゆみが強くなります。
夜眠れないほどかゆくなるケースもあるとされています。「夜だけひどい」のは、気のせいではありません。
原因③ 洗いすぎ・こすりすぎ
かゆいから、しっかり洗う。ナイロンのタオルでごしごしこする。
これが乾燥を進めます。残り少ない皮脂を落とし、皮膚の表面を傷つけることになります。
熱いお湯も同じです。気持ちいいのですが、油を落とします。
原因④ 背中には、手が届かない
これが実は大きな問題です。
顔や腕には保湿剤を塗れても、背中には塗れません。結果としていちばん乾燥しやすい場所が、いちばんケアされていないことになります。
「保湿しているのに背中だけかゆい」のは、背中に届いていないからかもしれません。
ここが対策の分かれ目です。
かゆみを止める道具(かく道具)を先に買う人が多いのですが、かくとかゆみは強くなります。
本当に必要なのは「背中に保湿剤を届ける方法」です。孫の手より、塗る道具のほうが根本に近い。
とはいえ、かゆいときに我慢はできません。両方あってかまいませんが、順番は「塗る」が先です。
背中のかゆみ|お金をかけずにできること
- 風呂上がりすぐに保湿する:0円で効きます。水分が残っているうちに塗るほうが保ちます
- お湯の温度を下げる:熱いお湯ほど皮脂が落ちます。ぬるめで十分です
- ごしごし洗わない:手で洗うだけでも汚れは落ちます。ナイロンタオルはやめてみてください
- 爪を短くする:かいてしまうのは避けられないので、傷を浅くします
- 部屋の湿度を上げる:暖房を使う季節は、湿度がかなり下がります
とくに3つ目です。「かゆいからしっかり洗う」が、かゆみを強くしていることがあります。
【比較】背中のかゆみ対策グッズおすすめ4選
安いものから順に並べます。塗る・かく・空気を湿らせるの3方向です。
背中に手が届かない人におすすめ|背中に塗る道具
一人で背中に塗れる セルフ塗りクリーム棒 伸縮可能 背中 クリーム棒 背中
柄の先にクリームを付けて、背中へ塗り広げるための道具です。
- 一人で背中に保湿剤を塗れる。ここが根本の対策
- 塗れない場所をなくすと、かゆみそのものが減ることがある
- 洗える形のものを選ぶと衛生的
| 価格 | 約1,000円 |
|---|---|
| 何をするか | 背中に届かせる |
| 向いている人 | 背中だけかゆい人 |
| 楽天レビュー | ★4.59(69件) |
これがこの記事でいちばん勧めたいものです。
顔や腕は塗れているのに、背中だけ塗れていない——この状態の人はかなりいます。
1,000円ほどで「塗れない場所」がなくなります。かく道具を買う前に、こちらを試してください。
どうしてもかいてしまう人におすすめ|孫の手
孫の手 伸縮自在 まごのて まごの手 背中かき 痛くない
背中など手の届かない場所に届く、柄の長い道具です。
- 壁や柱にこすりつけるより、傷が浅く済む
- 伸縮するものなら、置き場所を取らない
- 先が鋭いものは避ける。強くかくと傷になります
| 価格 | 約1,000円 |
|---|---|
| 何をするか | 安全にかく |
| 向いている人 | かゆみを我慢できない人 |
| 楽天レビュー | ★4.67(236件) |
部屋が乾燥している人におすすめ|加湿器
加湿器 卓上 超音波 七色LED 次亜塩素酸水対応 350ml
空気に水分を足して、部屋の湿度を上げる機械です。
- 暖房を使う季節は、湿度がかなり下がる
- 寝室に置くと、夜間のかゆみが変わることがある
- 手入れをしないと衛生面の問題が出る。洗いやすい形を選ぶ
| 価格 | 約1,880円 |
|---|---|
| 何をするか | 空気を湿らせる |
| 向いている人 | 冬にひどくなる人 |
| 楽天レビュー | ★4.45(9,374件) |
- 加湿器は手入れをしないと逆効果|超音波式の注意点
湿度の目安40〜70%についてはこちらです
全身の乾燥が気になる人におすすめ|大容量の保湿剤
乳液 ミルク 大容量 保湿 乾燥 先行乳液
全身に使える、大きい容量の保湿用品です。
- 背中まで塗るなら、量が要る。小さい容器だと続かない
- 風呂上がりすぐに塗るのがいちばん保ちます
- ヒリヒリする・赤くなる場合は使用をやめて相談してください
| 価格 | 約2,030円 |
|---|---|
| 何をするか | 乾燥を防ぐ |
| 向いている人 | 全身が乾燥している人 |
| 楽天レビュー | ★4.51(2,296件) |
- 乳液は何をする物か|化粧品にできる範囲と塗り続けない場合
かゆみが続くとき塗り続けない理由はこちら
背中のかゆみ対策グッズ4つを比較|価格と役割の早見表
→ 表は横にスクロールできます
| 商品 | 価格 | 何をするか | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 背中に塗る道具 | 約1,000円 | 背中に届かせる | 背中だけかゆい人 |
| 孫の手 | 約1,000円 | 安全にかく | 我慢できない人 |
| 加湿器 | 約1,880円 | 空気を湿らせる | 冬にひどくなる人 |
| 大容量の保湿剤 | 約2,030円 | 乾燥を防ぐ | 全身が乾燥している人 |
まず0円の「風呂上がりすぐに塗る」「ごしごし洗わない」を試してください。
そのうえで、背中に塗る道具(1,000円ほど)。顔と腕は塗れているのに背中だけ塗れていない——この状態が続いているなら、ここがいちばん効きます。
そして赤みやぶつぶつが出ているなら、保湿では足りません。皮膚科で相談してください。
背中のかゆみ対策の口コミ|楽になった場合とそうでない場合
使っている人の声を調べました(楽天のレビュー 計11,975件を確認)。
満足している点
- クリーム棒=「皮膚の病気で全身に毎日保湿が必要だが、背中だけは自分で塗れず困っていた。これで不安がなくなった」という声
- クリーム棒=「年齢とともに体が硬くなって背中に塗るのがつらかったが、楽に塗れた」という報告
- 孫の手=「伸縮するので、背中の隅々まで届く」「軽くてかき心地もいい」という声
- 大容量の乳液=「惜しみなく使えるのがいい」「量を調節したら、夏も冬も乾燥知らずだった」という声
気になるという声
- 孫の手=爪が硬いタイプは、かき心地がいいぶん、かき壊しやすくなります
- 卓上加湿器=「使い方が分からず、レビューを見て2回押すと知った」という声
- 乳液=「時間のない朝はなかなか使えない」という声
- 塗る道具があっても、原因が乾燥でなければ変わりません
ここから言えること
背中がかゆい原因の多くは乾燥です。そして、背中は「自分で塗れないから、いつも塗り忘れる場所」です。クリーム棒が高く評価されているのは、効く成分の話ではなく、塗れなかった場所に塗れるようになるからです。順番としては、これがいちばん先です。
塗るタイミングは、お風呂上がりの5分以内です。体が乾ききってから塗るより、水分が残っているうちに閉じ込めるほうが効きます。
そして、かかないでください、というより「かける道具を手の届く所に置かない」ほうが現実的です。かくと一時的に楽になりますが、皮膚が傷ついて、そこがまたかゆくなります。この繰り返しでひどくなります。爪の硬い孫の手は、気持ちいいぶん、この悪循環を早めます。
次のどれかがあるなら、乾燥ではありません。皮膚科へ。赤い盛り上がりやぶつぶつがある。じゅくじゅくしている。夜も眠れないほどかゆい。全身がかゆいのに、見た目には何も出ていない。とくに最後のもの(見た目に何もないのに全身がかゆい)は、内臓の病気が背景にあることがあります。保湿剤を塗り続けて様子を見ないでください。
背中のかゆみについて、よくある質問
保湿はいつ塗るのがいいですか?
風呂上がり、水分が残っているうちです。完全に乾いてから塗るより保ちます。タオルで軽く押さえる程度に拭いて、すぐ塗ってください。
体が温まるとかゆくなります
よくあることです。布団に入って温まるとかゆみが増して、夜間に眠れないケースもあるとされています。お湯の温度を下げる、寝室を暖めすぎない——このあたりで変わることがあります。ただし眠れないほどなら受診してください。
しっかり洗ったほうがいいのでは?
逆です。ごしごし洗うと、残り少ない皮脂を落として、皮膚の表面も傷つけます。手で洗うだけでも汚れは落ちます。ナイロンタオルをやめるだけで変わる人もいます。
市販のかゆみ止めを使ってもいいですか?
使う場合は、製品の説明と使える部位を確認してください。ただし、症状が続くなら市販品で粘らないほうがいいです。湿疹を併発している場合は、保湿だけでは足りず、治療が必要になることがあります。薬局で相談するのも一つの方法です。
どんなときに受診したほうがいいですか?
赤みやぶつぶつが出ている、じくじくしている、かき壊して傷になっている、眠れないほどかゆい、保湿しても変わらない——このどれかがあれば皮膚科で相談してください。かき壊しから感染につながることもあります。
まとめ|かく道具より、塗る道具が先
- 年齢とともに皮脂が減ると、皮膚を守る力が落ちて乾燥します
- 背中はいちばん乾燥しやすいのに、いちばん塗れていない場所
- かくとかゆみは強くなる。だから「塗る道具」のほうが根本に近い
- ごしごし洗わない。「かゆいからしっかり洗う」が悪くしていることがあります
- 赤み・ぶつぶつ・かき壊し・眠れないほどのかゆみなら受診
今日の風呂上がり、背中まで保湿剤を届けてみてください。そこだけ塗れていなかったかもしれません。
肌のことで、ほかに気になっていること
乾燥は、体のあちこちで同じことを起こしています。
- 肌が乾燥してかさつく|塗る物より湯温とタイミングを変える
全身の乾燥が気になる場合はこちら。湯温とタイミングの話です - 部屋が乾燥してのどが痛い|暖房で湿度が24%まで落ちる仕組み
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