いま、いくつのサブスクに入っていますか。全部言えるでしょうか。

言えないなら、そこに払いすぎがあります。

使っていないサブスクを放置した経験は、半数以上が持っているとされています。その平均は月3,600円ほどという調査もあります。

月3,600円なら、年間で43,200円です。

※サブスクリプションの利用実態に関する調査報道および解説記事にもとづく。

サブスクを払いすぎてしまう4つの理由

理由① 無料期間のあと、そのまま有料になっている

これがいちばん多い形です。

「30日間無料」で登録して、そのまま忘れる。使わなくなっても、支払いだけが続きます。

そして金額が小さいので、明細を見ても気づきません。月500円は、明細の中で目立ちません。

理由② 支払い経路がばらばらで、一覧できない

クレジットカード、スマホの決済、キャリア決済、銀行の引き落とし。

これらは全部別の場所で確認します。1か所を見ても全体は分かりません。「カードの明細は見ている」という人でも、アプリ内の課金には気づいていないことがあります。

理由③ 年払いのものは、月の明細に出てこない

これがいちばん見つけにくい盲点です。

年に1回しか引き落とされないものは、直近の明細を見ても出てきません。3か月分を見ても、そこに含まれていなければ気づけません。

年払いは金額が大きいぶん、放置したときの損も大きくなります。

理由④ 「また使うかも」で残している

3か月使っていないのに、「そのうち使う」と思って残している。

ここで考えてほしいのは、いつでも入り直せるということです。多くのサービスは、必要になったときにまた契約できます。

使わない期間も払い続けるより、必要になってから入り直すほうが安く済みます。

金額の感覚を、月額から年額に変えてください。

月500円は安く感じますが、年6,000円です。それが4つあれば年24,000円。

「年24,000円払ってでも使いたいか」と聞かれたら、答えが変わるはずです。サブスクは、月額表示にすることで安く見せる仕組みでもあります。判断するときは、必ず12倍してから考えてください。

払いすぎを見つける手順5つ

1つの場所を見ても全部は出てきません。順番に洗い出します。

手順① 支払い経路を書き出す

まず、どこから引き落とされる可能性があるかを列挙します。

  • クレジットカード(複数枚あれば全部)
  • デビットカード
  • スマホの決済(アプリ内で契約したもの)
  • 携帯電話の料金と一緒の支払い
  • 銀行の口座引き落とし

この5つを全部見ないと、抜けが出ます。

手順② 明細を12か月分さかのぼる

3か月では足りません。年払いのものを見つけるためです。

1年分を見れば、年に1回だけ引き落とされているものも必ず出てきます。これが、いちばん見落とされる支出です。

心当たりのない引き落としがあったら、その金額で検索すると、何のサービスか分かることがあります。

手順③ スマホのサブスク管理画面を開く

スマホのアプリで契約したものは、端末の設定画面にまとまっています。

ここは必ず見てください。カードの明細だけでは、名前が分かりにくい形で出ていることがあります。

iPhone・Androidのどちらにも、契約中のサブスクを一覧できる画面があります。設定の中の、アカウントや支払いに関する項目です。

手順④ 一覧にして、年額を書く

見つけたものを全部紙に書いて、横に「年額」を書きます。

月額ではなく年額です。ここで初めて、実際の金額が見えます。合計を出すと、たいてい想像より大きいはずです。

手順⑤ 「直近3か月で使ったか」で切る

判断基準は1つでいいです。「この3か月で使ったか」。

使っていないなら切る。迷ったら、「年額を払ってでも使いたいか」で考えてください。

解約するときに気をつけること4つ

→ 表は横にスクロールできます

気をつけること なぜ必要か
アプリを消しても解約されない アプリを削除しただけでは、契約は続いています。設定画面から解約の手続きが必要です
解約後もいつまで使えるか確認する 日割りの返金がない場合、期間の最後まで使えることが多いです。慌てて解約直後にやめる必要はありません
解約の手続きの場所が分かりにくいことがある 契約した場所と解約する場所が違う場合があります。登録時にどこから契約したかをメモしておくと楽です
無料期間は終了日をその場でメモする 登録した日に、カレンダーへ終了の2日前で通知を入れておく。これだけで無料期間の払いすぎは防げます

いちばん上が重要です。

「アプリを消したから解約された」と思っている人が、実際にいます。アプリの削除と契約の解除は、まったく別のことです。

アプリを消してしまうと、解約画面にも行きにくくなります。解約してから消す——この順番を守ってください。

サブスクについて、よくある質問

明細を何か月分見ればいいですか?

12か月分です。3か月では足りません。年払いのものは、年に1回しか引き落とされないので、短い期間を見ても出てきません。年払いは金額が大きいぶん、放置したときの損も大きくなります。

アプリを消せば解約されますか?

されません。アプリの削除と契約の解除は別です。設定画面から解約の手続きをしないと、支払いは続きます。解約してからアプリを消す——この順番にしてください。

心当たりのない引き落としがあります

その金額で検索すると、何のサービスか分かることがあります。明細に出ている名前が、サービス名と違うことがあるためです。それでも分からない場合は、カード会社に問い合わせてください。

「また使うかも」と思って解約できません

多くのサービスは、必要になったときに入り直せます。使わない期間も払い続けるより、必要になってから契約するほうが安く済みます。迷ったら「年額を払ってでも使いたいか」で考えてください。

無料期間の解約忘れを防ぐには?

登録したその場で、カレンダーに通知を入れてください。終了日ではなく、2日前にします。「あとでメモしよう」は、ほぼ確実に忘れます。登録が終わった画面のまま、通知を設定するのがいちばん確実です。

まとめ|月額ではなく、年額で判断する

  • 使っていないサブスクの放置は、半数以上が経験しているとされています
  • 明細は12か月分さかのぼる。年払いは短い期間では出てきません
  • 支払い経路は5つある。カード・デビット・アプリ・携帯料金・銀行
  • アプリを消しても解約されない。解約してから消す
  • 判断は「この3か月で使ったか」。迷ったら年額で考える

今日は、スマホの設定でサブスクの一覧を開いてください。それだけで、忘れていたものが1つは出てきます。

固定費で、ほかに見直せること

サブスクが片づいたら、次はここです。